
妊娠がわかってからの約10カ月間は、ママと赤ちゃんが一心同体になり、絆を深めていく大切な時間。同時に、おなかの中の赤ちゃんがどのように育っていくのか、ママの体はどのように変化するのか……、 人間の生命の神秘を感じる10カ月でもあります。
ここでは、妊娠月数ごとの赤ちゃんの様子とママの体の変化を解説していきます。
内臓器官がすべて完成し、いつ生まれても大丈夫な状態に。外でも元気に生きていけるように、胎盤を通して、ママから病気に対する免疫を受け取ります。
また、赤ちゃんも誕生に向けて準備を開始。背中を丸め、手足を胸の前で組んだ形でコンパクトになっています。徐々に位置も下がり始め、頭を骨盤に固定します。動きが小さく、少なくなるので、ママは胎動を感じにくくなります。
体調の変化はお産が近づいたサイン
◆赤ちゃんが骨盤のほうに下がり、子宮底長は約33㎝に。子宮が下がって膀胱を圧迫するので、多くの人が頻尿になったり、尿もれを起こしたりします。一方、赤ちゃんが下がってくると、動悸が減り、胃のあたりは少しすっきりしてきます。おなかの皮がパンパンに張ってくるので、妊娠線ができる人も増えます。おなかの張りが頻繁になって、不規則に続いて起こることもあるでしょう。
◆この時期、特に気を付けたいのは、食欲。今までの胃のつかえが取れ、その反動でうっかり食べすぎ、最後になって急激に体重が増えることもあります。出産直前でも、妊娠高血圧症候群のリスクはあることを忘れずに。特に働いていて産休に入った人や、里帰り出産で実家に帰った人は、気のゆるみからついルーズになりがちです。最後まで食生活に注意し、体調と相談しながら適度に体を動かして過ごしましょう。
◆妊婦健診は1週間に1回になります。37週から41週は「正期産」の時期なので、予定日に関係なく、いつお産が始まってもおかしくありません。健診で「子宮口が開き気味」などと言われたら、お産はまもなくだと心得て。夫の立ち会い出産を予定している人は、夫と一緒に確認してください。
◆42週を過ぎると「過期産」となり、胎盤機能が低下したり、羊水量が少なくなって、赤ちゃんにリスクが生じることもあります。そのため、過期産になる前に陣痛促進剤で陣痛をつけて、お産を進めることが一般的です。
※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)
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