2022.07.19
【子どもが生まれたら知っておきたい! 】

産後のママによくある体の気がかりQ&A

 産後のママには、さまざまな不調が現れます。人によって症状の現れ方は異なりますが、出産という人生の大仕事を経て、未経験の育児に挑戦しているのですから、何もトラブルがない方が珍しいでしょう。

 

 前回の記事では、産後のママによくある体のトラブルについて解説しました。今回は、具体的な例をQ&Aで見ていきましょう。

👩Q くしゃみやせきで尿漏れが…

 

A 産後6カ月頃までに改善するでしょう

 妊娠中の尿漏れは子宮が膀胱を圧迫することが原因ですが、産後は出産で骨盤底がたるんだことが原因になります。たいていは6カ月頃までに、自然に改善するでしょう。それまでは専用パッドを使うなどして乗り切って。骨盤底筋を引き締める体操なども有効です。

👩Q 妊娠で増えた体重が戻りません…

A 授乳していると自然と戻るでしょう

 出産したのに体重が元に戻らないのはよく聞く悩みですが、母乳をあげていれば自然に体重が減っていくので大丈夫。母乳の間はママが栄養不足にならないように、食事制限のダイエットは控えましょう。

 

 ミルクの場合でも、体の機能回復が最優先です。栄養はきちんととりつつ、子どもと遊んで運動量を増やしたり、リカバリーヨガなどを取り入れたりして、焦らずに戻していきましょう。

👩Q 産後のセックスはいつから大丈夫?

A 産後の1ヶ月健診で問題がなければOK

 産後1か月の健診で子宮や膣、会陰などの状態を確認してもらえい、問題がなければ再開して大丈夫です。ただ、ママが慣れない育児で疲れていたり、体調も万全でなかったりすると、そんな気分になれないかもしれませんね。近年は、産後からそのままセックスレスになってしまう夫婦も増えているようです。ママとパパ、お互いの気持ちを大切に、ふたりで相談しましょう。

 また、生理が再開していなくても排卵は始まることがあるので、次の妊娠まで間を明けたい場合は避妊してください。

👩Q 生理の再開はいつ頃から?

 

A とても大きな個人差があります

 生理が再開する時期はとても大きな個人差があります。一般的に母乳をあげている人の方が遅く、1年以上再開しない人も多くいます。一方で、完全母乳でも産後1カ月で再開したという人も珍しくありません。

👩Q 子どもが重くなって抱っこがしんどい…

 

A 腕とおなかでなく腰で支えましょう

 抱っこのとき、腰を反っていると腰痛の原因に。筋力が弱いママは腕とおなかで赤ちゃんを支えがちですが、脇を締めて腰で支えるように意識しましょう。また、抱っこよりもおんぶの方が腰への負担は軽いので、長時間の場合は抱っこひもを使っておんぶするといいですよ。

 

 子どもが「抱っこ~」と甘えてくるのは、「安心したい」という心のSOS。重くなった子を抱っこするのは大変ですが、抱っこは親子の絆を深め、健やかな心の成長を促します。「こんなに大きくなったんだ」と喜びを感じながら、抱っこしてあげられるといいですね。

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※本記事は、下記出典をもとに再編集したものです。(新星出版社/向山)

※写真・イラスト/shutterstock

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医学博士、聖路加国際病院小児科医長。1983年東京医科大学卒、1987年東京医科大学大学院を修了。東京医科大学付属病院、国立小児科病院、ピッツバーグ小児病院などを経て、現職。日本小児科学会専門医、日本周産期・新生児医学会指導医および新生児蘇生法インストラクター、American Heart Association PALSインストラクター。NHK Eテレ『すくすく子育て』では医療の専門家として出演。穏やかな口調とやさしい笑顔で、新米ママ達からの信頼も厚い。

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