今回は、『育児オールガイド』より、生後4~5カ月の赤ちゃんの様子を解説します。
この時期になると、夜はまとまって寝て、お昼寝は午前と午後に1回ずつという子が増えてきます。だんだんと大人のリズムに近づいているのですね。また、縦抱きができるようになると、抱っこしたままで何かをしたり、外出したりがこれまでよりも気軽にできるようになるでしょう。
この時期、新たに気を配らなければいけないのが事故予防です。赤ちゃんがのびのびと動きまわって存分に成長できるように、先手を打って、事故が起こりにくい室内環境を整えていきましょう。
生後4~5カ月の赤ちゃんの体の特徴はこんな様子!
4カ月の終わりまでに首がすわり、縦抱きにしても頭がグラグラしなくなります。完全にすわらなくても、首に力が入るようになっていれば心配いりません。腹ばいにしたときに、首を自力で持ち上げられるようになったら、だいぶすわってきたと考えてOKです。
首がすわると興味の対象に反応しやすくなります。後ろから声がしたり、ドアを閉める音がするなど、見えないところからの音にも反応して「何?」と振り向くこともあるでしょう。
また、まだ少数ではありますが、寝返りをする子も出てきます。ソファやベビーラックに今まで通り寝かせていると、転落事故の危険も。下半身をねじるような動作をするなど、寝返りの兆候が見られたら早めに安全対策をしましょう。
「パパ」「ブーブーブー」など、唇を使った破裂音が発音できるようになってきます。破裂音の感覚を確かめるように繰り返す、愛らしい姿も見られるでしょう。そんなときは赤ちゃんの喃語(なんご)をまねしたり、「ごきげんだね」と話しかけてあげましょう。赤ちゃんはママやパパとの心のやり取りを味わい、絆をより強く感じるようになります。
不快の感情も細分化が進み、「恐い」「悲しい」などデリケートな気持ちも泣いて表現するように。泣き出したら、抱っこして赤ちゃんの気持ちに寄り添い、共感してあげることが大切です。「恐かったんだね、よしよし」「イヤな気持ちなんだね~イヤだよね~」など、やさしく声をかけながらギュッと抱き締めてあげてください。
手につかんだものは、すかさず口に入れて感触をチェック。これは赤ちゃんにとって遊びでもあり、大切な学習でもあります。なんでも口に運ぶので、誤飲の恐れのある小さいものや、危ないものを近くに置かないように気をつけましょう。
テレビに興味を示すのは、知的好奇心の表れ。聴覚と視覚でキャッチしたことを脳の中で結びつけられるようになったということでもあります。ただし、この時期に重要なのは、親子のコミュニケーションと遊びの時間です。テレビのつけっぱなしは控えましょう。
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手足をバタバタしたり声を出したり、活発に動きます
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五感すべてで一生懸命 新しい世界を感じています
