2021.11.15
【子どもが生まれたら知っておきたい! 赤ちゃんの様子】

生後1歳~1歳3カ月 立っちやよちよち歩きを始め、「自分でやりたい!」の意欲も

過度に手出しをせず、大切な経験を積める環境づくりを

 今回は、『育児オールガイド』より、生後1歳~1歳3カ月の赤ちゃんの様子を解説します。

 

 発語やあんよの時期は、個人差がとても大きいもの。「慎重派なのかな?」「〇〇が上手になったわ」など、わが子の個性や成長を楽しみながら、気長に待っていましょうね。

 

 歩き始めても、まだ歩き方は不安定です。転ぶことも多いのですが、これは手をついて身を守る練習をする大切な経験。転ぶ前に常に助けているとその経験を奪ってしまいます。転びやすい場所には転んでも大ケガにならないようにウレタンを貼っておくなど、過度に手出しをしないで済む工夫をしておきましょう。

体👶

 生後1歳~1歳3カ月の赤ちゃんの体の特徴はこんな様子!

体重と身長が比例して増えていくようになります

 これまでは身長よりも体重増加のペースが早かったのですが、1歳頃から身長と体重が比例してゆるやかに増えるようになります。運動量の増加とともに体も引き締まって、赤ちゃん体型はそろそろ卒業です。

 

 支えなしでもひとりで長時間立っていられたり、ひとり歩きを始めたりする子も多くなります。全身をバランスよく動かす能力もさらに発達。ものを持ったまま立ち上がる、上手に手押し車を押すなど、体のコントロールが安定してくるでしょう。

 

 クレヨンを握って紙に点のようなものを描いたり、シールを貼ったりはがしたりと、手や指の使い方もさらに上達していきます。

心💛
「自分でやりたい!」という意欲がどんどん強くなります

 すねる、照れる、はにかむといった細やかなニュアンスのある表情も見せるようになり、ひとりひとりの性格が際立ってきます。

 また、これからは「自分で食べたい」「ズボンを履きたい」など、いろいろな場面で「自分でやりたい!」という気持ちがどんどん強くなっていきます。とはいえ、まだ上手にできなかったり、時間がかかったり……。ママはつい手を出したくなるかもしれませんが、子どもの「やったらできた!」という小さな成功体験の蓄積は、将来の自立につながる大切なもの。できるだけ取り組ませてあげ、ひとりでできない場合はこっそり手伝って「自分でできた!」と感じさせてあげましょう。

言葉が出ない子も言葉の理解が進んでいればOK

 自分の名前を呼ばれると振り向くようになります。また、一語発話をする子が増えてきます。携帯電話を耳にあてて「ダダ、アーブブー」など会話をしているかのようにおしゃべりする子もいるでしょう。

 まだ言葉がまったく出ない子も、言葉の意味がわかってきていれば大丈夫。絵本を見て「りんごは?」と聞くと指差したり、「積み木を取ってくれる?」と頼むと手渡ししてくれるなどができれば問題ありません。

生活・お世話🏠
今は親子の信頼関係を育む時期。本格的なしつけはまだ先です

 いわゆるしつけは2歳くらいから。1歳台は、ルールやマナーを守らせることよりも、親子の信頼関係を育むことが重要です。この時期に築く信頼関係は、後の思いやりの心につながったり、ルールやマナーを守ることを受け入れる土台になります。

 

 歯みがきなどの生活習慣や食事のマナーなども、「ママに怒られるのが怖いからやる」にならないように、楽しい雰囲気づくりを工夫しまり、根気よく注意を続けていくことが大切です。

🐤遊び
体を大きく使う遊びで、体をコントロールする力をサポート

 ミニカーを持って動かしながら、自分もはいはいして移動するなど、ふたつの動きを同時にできるようになります。大きな動きを遊びに取り入れると、歩行力や体のコントロール力を高める助けになるでしょう。公園でたっぷり歩き回らせてあげたり、遊具で遊んであげたりしてください。

 

 生活用品よりも、自分のおもちゃで集中でして遊ぶ時間が増えます。おもちゃ箱を見直して、積み木、楽器、ゴムボール、ままごとセットなども加えてあげるとよいでしょう。

好奇心いっぱいの時期だからこそ、テレビの見せ方には注意を

 これから特に注意したいのはテレビやDVDとのつきあい方。集中力も高まっていくので、お気に入りの番組を繰り返し見たがるようになるかもしれません。ですが、好奇心いっぱいの時期だからこそ、テレビに子守をさせるようなことは避けたいものです。ひとりで見せる場合は、夕飯の準備をする30分間だけなど、時間を区切るようにしましょう。

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※本記事は、下記出典をもとに再編集したものです。(新星出版社/向山)

※写真/shutterstock

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医学博士、聖路加国際病院小児科医長。1983年東京医科大学卒、1987年東京医科大学大学院を修了。東京医科大学付属病院、国立小児科病院、ピッツバーグ小児病院などを経て、現職。日本小児科学会専門医、日本周産期・新生児医学会指導医および新生児蘇生法インストラクター、American Heart Association PALSインストラクター。NHK Eテレ『すくすく子育て』では医療の専門家として出演。穏やかな口調とやさしい笑顔で、新米ママ達からの信頼も厚い。

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