
普段何気なく使っている英語のフレーズ、“Thank you.” 感謝を伝える時、いつも”Thank you.” ばかりでマンネリになっていませんか? “Thank you”をていねいな表現に言い換えることができること、知っていましたか?
英語には、場面によって使い分けをしたほうがいい表現もあれば、いつでも使える表現もたくさんあります。今回は『言いかえ英語フレーズ1000』から、感謝の気持ちを伝える場面で使えるフレーズを紹介します。
🔷フォーマル
“Thank you for your kindness.” 「お世話になりました」
「お世話になりました」は直訳するのが難しい日本語なので、“Thank you for your ○○”などの表現で感謝を伝えましょう。“for your kindness”のほかに、“for your consideration(お心遣い)/advice(ご助言)”などフォーマルな場面では、何に対して感謝しているのか具体的に伝えられるとよりGOOD。
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🔶カジュアル
“Thank you.” 「ありがとう」
ビジネスの場面であっても、ちょっとした会話の中などは“Thank you”を使って全く問題ありません。
よりフォーマルに会話をしたいときなどに“Thank you”とそれ以外を使い分けられると、気持ちがいっそう伝わりやすくなります。
🔷フォーマル
“I can’t thank you enough.” 「感謝してもしきれません」
相手がしてくれたことがとても特別だったり、想像よりはるかに助けになったりしたときに使います。“I can’t thank you”の後に“enough”がつくことで「~しきれない」という正反対の意味になります。
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🔶カジュアル
“You are the best!” 「ほんとサイコー!」
🔷フォーマル
“I am indebted to you.” 「恩に着ます」
“Indebted”は、「借りがある」という意味。「借金がある」という意味も持つ単語です。
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🔶カジュアル
“I owe you one” 「助かったよ」
“owe”は「借りがある」という意味を持ちますが、利害関係というよりも「お返しにいつか自分も助けになるからね」というニュアンスに近く、カジュアルな使い方ができます。
🔷フォーマル
“I appreciate your help.” 「ご助力に感謝いたします」
とても丁寧な表現で、感謝の言葉を述べるというフレーズです。
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🔶カジュアル
“Thanks anyway.” 「なんにせよありがとう」
最終的にあまり役に立たなかったとしても、相手が自分を助けてくれようとしたことそのものに対して感謝を伝えたい時に使える一言。
🔷“I’m grateful for your ~.”
「謹んでお礼申し上げます」というとても丁寧な表現です。「~」には具体的な感謝の対象を入れて使いましょう。
🔶“Thanks a bunch!”
“bunch”自体は“a lot”などと同じような単なる量的表現ですが、“Thanks a bunch!” の組み合わせは、なぜか皮肉に聞こえてしまうので、使う場面には注意しましょう。
今回は、感謝の気持ちを伝える場面での“Thank you”以外の表現を紹介しました。この機会にカジュアルとフォーマルな英語の使い分けを理解し、英語力のレベルアップを目指してみませんか?
出典『言いかえ英語フレーズ1000』
本記事は上記出典を再編集したものです。(新星出版社/内園)
※アイキャッチイラスト /shutterstock.com
2002年の来日後は英語教育に携わり、国内有名企業で研修コンサルティングを実施。語学力向上や異文化理解を通じてグローバルな人材を育てる場としてプラチナムトレーニングコンサルタントを設立し、Facebook、駐日欧州連合代表部、武田薬品株式会社、カルティエ、Bose、ANAグループ等の企業でクライアントに合わせたオーダーメイドプログラムを提供。金融ビジネスでの国際的なキャリアおよび教育産業での経験を生かし、ビジネス・ブレークスルー大学院大学教授として、経営学研究科グローバリゼーション専攻で教鞭も執る。