2020.05.01
免疫力アップ!

鼻や喉、肺などの粘膜の材料となり、
ウイルスの侵入を防ぐ!
ビタミンAのおはなし

 三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)とともに、体に重要なビタミン。その種類とはたらきはさまざまで、ビタミンには三大栄養素の代謝をサポートするB1、B2、ナイアシンや、血管、皮膚、骨などの健康維持に関わるビタミンA、E、Cなどがあります。

 

 そのなかで、鼻や喉、肺などの粘膜の材料となり、ウイルスの侵入を防ぐはたらきをもつビタミンは何か、ご存じですか?
ウナギやギンダラ、緑黄色野菜に多く含まれている、といえばもうおわかりでしょうか?答えはビタミンAです。

 

 ということで、今日は、ビタミンAのはたらきについて、『栄養素図鑑』からわかりやすく解説します。

 

 一緒に授業を聴講するクラスメイトは、生活の乱れを気にする乱子ちゃんです。

乱子ちゃんと一緒に学んでいきましょう!

そして、わかりやすく解説してくれるのは、乱子ちゃんの体内にある「乱子タウン」の町内会長(腸内快調!)さんです。

 

講師は、町内会長さんです!
町内会長さんが教える、ビタミンAのおはなし

 冒頭でも説明したように、「ビタミン」はタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)、ミネラルと並ぶ、五大栄養素の一つ。「微量栄養素」といわれ、必要な量はわずかだけど、その量が満たされないと特有の欠乏症をおこしてしまうからあなどってはいけないよ。体内で合成されるものもあるけれど、それだけでは足りないから、食品から摂取する必要があるんだ。今回はそのなかの、ビタミンAについて紹介するよ!

ビタミンAってなあに?

「ビタミンA」というと何を思い浮かべるかな?ワシは大好物のウナギだな。昔から“ウナギを食べると元気になる”といわれるくらい栄養豊富な魚だけど、とくにビタミンAが多く含まれているよ。元気になるのはそのおかげかな。

 ビタミンAは鼻や喉、肺などの粘膜の材料となり、ウイルスの侵入を防ぐ。よって、免疫力アップ、風邪予防、ガン予防につながるんだ。
常に新しいものにかわっている皮膚、髪の毛、爪などの細胞を活性化させているのもビタミンA。“美しい肌”を保つためには必要不可欠だね。

 

 また、ビタミンAは「目のビタミン」といわれるくらい、目の機能に大きく影響するよ。網膜で光を感じる物質、ロドプシンをつくっているからなんだね。ロドプシンはレチナールとタンパク質でできているんだけど、レチナールはレチノール(ビタミンA)からつくられる物質なんだ。ビタミンAが不足してロドプシンが減少すると、暗い場所で目が見えにくくなる夜盲症(一般には鳥目ともいう)を引き起こすので気をつけたいね。
 

 ところで、ビタミンAには動物性食品に多く含まれる「レチノール」と、体内で必要に応じてビタミンAにかわる「β-カロテン」があるんだよ。β-カロテンのような物質はプロビタミンAと呼ばれるα-カロテン、クリプトキサンチンなどのカロテノイドのこと。緑黄色野菜に多く含まれているよ。

油と一緒で吸収力UP!

 「レチノール」は肉や魚の動物性食品、特にレバー(肝臓)や肝油に多く含まれている。一方「β-カロテン」は緑黄色野菜に多いので、ホウレン草、モロヘイヤ、カボチャ、ニンジンなどに多いということだね。いずれにせよ、ビタミンAを効率よく摂るには脂溶性であることを生かして、油脂と一緒に摂るといいんだぞ。吸収力が高まるってわけだ。
 

 加熱するなら油炒めがいいね。生で食べるならドレッシングやマヨネーズなど油を含む調味料をかけるのがおすすめ。

摂り過ぎると…

 脂溶性であるビタミンAはその90%が肝臓に貯蔵され、体外に排出されにくい。とくに動物性食品に含まれるレチノールは細胞の発生や分化に関わる物質だからな。

妊娠初期に過剰摂取すると胎児が奇形、先天異常などを持って生まれてくる可能性が高くなるらしいんだ。でも、食べ物をふつうに食べるくらいはまったく問題ない。

 

 食品よりも、気をつけなくてはいけないのがサプリメント。気軽に栄養補給ができると人気のサプリメントだが、ビタミンAは摂り過ぎると吐き気や頭痛、骨障害、肝臓に悪い影響を与えることもあるから、きちんと成分を確認しよう。
 

 その点、β-カロテンはイコールビタミンAではなく、ビタミンAが少ないときだけ、体内でビタミンAにかわるという優れものだから、摂り過ぎるという心配はない。緑黄色野菜を毎日の食生活にどんどん加えたいものだな。

✎いよいよ登場!
ビタミンAのイメージキャラは、美容が行き届いた、髪はサラサラお肌つるつるのキレイなお姉さん!
✏やってみよう!復習テスト

●ビタミンAは鼻や喉、肺などの(A)の材料となり、ウイルスの侵入を防ぐ。よって、免疫力アップ、風邪予防、ガン予防につながる。

 

●皮膚、(B)、爪などの細胞を活性化させているのもビタミンA。“美しい肌”を保つためには必要不可欠だ。

 

●また、ビタミンAは「(c)のビタミン」といわれるくらい、(c)の機能に大きく影響する。ビタミンAが不足してロドプシンが減少すると、暗い場所で(c)が見えにくくなる夜盲症を引き起こすので気をつけよう。

 

●ビタミンAには動物性食品に多く含まれる(D)と、体内で必要に応じてビタミンAにかわる(E)がある。効率よく摂るには、(F)と一緒に摂ると吸収力が高まる。

 

答え

A 粘膜
B 髪の毛
C    目
D レチノール
E β-カロテン
F  油脂

 

 

 

あなたはどのくらいできましたか? 次回の授業もお楽しみに!

※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

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