2020.05.19
妊娠したら知っておきたい!

ママの体と赤ちゃんの様子 【後期 32~35週(妊娠9カ月)】

  妊娠がわかってからの約10カ月間は、ママと赤ちゃんが一心同体になり、絆を深めていく大切な時間。同時に、おなかの中の赤ちゃんがどのように育っていくのか、ママの体はどのように変化するのか……、 人間の生命の神秘を感じる10カ月でもあります。

 ここでは、妊娠月数ごとの赤ちゃんの様子とママの体の変化を解説していきます。

【妊娠9カ月目の赤ちゃんの様子】身長…約45㎝ 体重…約2300g
●見た目はほぼ新生児と同じに

 34~35週になると肺機能が発達し、腎臓や肝臓、皮膚の機能も完成に近づきます。全身をおおっていた胎脂やうぶ毛が減り、皮膚は新生児と変わらないピンク色に。自律神経も成熟し、交感神経と副交感神経のバランスがとれて、心拍や呼吸、体温調節の働きが整ってきます。超音波検査では、にこっと笑うような表情が見られることも。体はさらに大きくなって子宮の中で動きにくくなるため、向きをあまり変えなくなります。

【ママの体】

出産に向けて体が変化してくる

 

◆子宮底長は約31㎝。子宮はみぞおちあたりまで達し、妊娠中で最も位置が高くなります。心臓や肺も圧迫されるため、動機や息切れもピークに。膀胱も押されるため、トイレの回数が増えたり、くしゃみなどの軽い刺激で尿がもれることもあるでしょう。また、血液循環が増すので、夕方になると足がむくみやすくなります。足に負担のかからない靴を履いたり、足を高くして休むとよいでしょう。

 

◆おなかが重いと感じることが増え、動くのがおっくうになるという人も多い時期。だからといって家でゴロゴロと過ごしたり、里帰りした実家で上げ膳据え膳という生活で、動かないのはよくありません。経過が順調なら、気分転換を兼ねて家の周囲をゆっくり散歩するなど、できるだけ体を動かすように心がけましょう。ただし、歩くと足の付け根や恥骨のあたりが痛む人もふえます。痛みがあるときは無理しないでください。

 

◆ママの体もお産に向けた準備が進みます。膣や子宮口がやわらかくなるため、おりものが増えることがあります。外陰部がかぶれたりするようなら受診しましょう。

 

◆このころになると、「もう大丈夫だろう」と、食生活や体重管理で油断してしまう人もちらほら。でも、妊娠高血圧症候群は妊娠末期になって急に進行することも少なくありません。せっかくここまでがんばったのですから、引き続き、減塩で栄養バランスがのよい食事を心がけ、母子ともに健康な状態でお産を迎えてください。

 

◆里帰り出産を予定している人は、34週ごろまでに帰省を。産院への紹介状が必要な時は、早めに申し出ましょう。

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※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

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産科医、医学博士。日本医科大学卒業。米国ロマリンダ大学で周産期生物学、日本医科大学大学院で産婦人科学と免疫学を学び、2005年まで葛飾赤十字産院に勤務。産科部長として周産期医療に力を注ぐとともに、JICA(国際協力機構)母子保健専門家として、ベトナム、アルメニア、ニカラグア、パレスチナ、マダガスカル、カンボジアの母子医療にも関わる。現在は東峯婦人クリニック(東京都江東区)副院長。2006年、生から死までホリスティック(=全体的)に関わりたいと、主にグリーフケアの場として東峯ヒューマナイズドケアセンター・ラウンジクリニックを開設。より優しい「生まれる」「生きる」を目指し、国・地域・医療の枠を超えた”行動派産科医”として活動している。(書籍刊行時)

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