2020.05.08
妊娠したら知っておきたい!

ママの体と赤ちゃんの様子 【後期 28~31週(妊娠8カ月)】

  妊娠がわかってからの約10カ月間は、ママと赤ちゃんが一心同体になり、絆を深めていく大切な時間。同時に、おなかの中の赤ちゃんがどのように育っていくのか、ママの体はどのように変化するのか……、 人間の生命の神秘を感じる10カ月でもあります。

 ここでは、妊娠月数ごとの赤ちゃんの様子とママの体の変化を解説していきます。

【妊娠8カ月目の赤ちゃんの様子】身長…約40㎝ 体重…約1800g
●早産になっても生きていけるレベルに

 心臓や腎臓、骨髄など、赤ちゃんが自力で生きていくための器官の機能がほぼ完成します。肺はまだ未熟ですが、呼吸の練習として羊水を飲んで肺をふくらませる「呼吸様運動」が始まります。

 

 体は皮下脂肪がついて丸みをおび、赤ちゃんらしい体つきに。すっかり大きくなり、足を曲げて抱え込んだ姿勢で、丸くなっています。この時点ですでに多くの赤ちゃんが頭を下にするようになりますが、1~2割はまだ逆子です。

【ママの体】

合併症や早産に注意しながら過ごそう

 

◆28週からは妊娠後期の始まり。妊婦健診は引き続き2週間に1回です。子宮底長は約26~29㎝になり、おへそとみぞおちの中間くらいまでに達します。足元が見えにくくなり、靴下を履くのが大変になったり、足の爪が切りにくくなったりと、生活上、不便なことが増えてきます。階段の上り下りにも注意を。また、下腹部や足の付け根に重苦しさを感じたり、夕方ごろからおなかが張り、かたくなる回数も増加。そんなときは無理せず、ゆっくり休みましょう。

 

◆この時期は急に体重が増え、むくみやすくなります。それに伴い、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクも増加。たいていは健診のときに発覚するので、必ず健診を受けて、兆候を見逃さないようにしましょう。

 

◆この時期の赤ちゃんは、内臓器官や中枢神経などの機能もほぼ完成しているので、仮に早産となっても医療の力で育つ可能性が高くなります。しかし、やはり正期産で産まれるよりも健康に育つための条件は厳しくなります。油断せず、引き続き早産にならないように、生活に注意しましょう。

 

◆里帰り出産を予定している人は、里帰り可能な妊娠経過かどうか主治医に確認を。妊娠高血圧症候群や切迫早産などの懸念がある場合、里帰り出産は好ましくないと判断されることもあります。

 

◆そろそろお産に向けた準備を始めましょう。いつ出産になってもいいように、入院荷物をまとめておきます。呼吸法やいきみ方も少し練習してみてください。また、陣痛がきたときの連絡先や交通手段の確認、生まれたときに報告する人のリストを作っておくのも忘れずに。

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●赤ちゃんを迎えるための部屋作りの工夫
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※本記事は、下記出典をもとに一部加筆・再編集したものです。(新星出版社/向山)

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産科医、医学博士。日本医科大学卒業。米国ロマリンダ大学で周産期生物学、日本医科大学大学院で産婦人科学と免疫学を学び、2005年まで葛飾赤十字産院に勤務。産科部長として周産期医療に力を注ぐとともに、JICA(国際協力機構)母子保健専門家として、ベトナム、アルメニア、ニカラグア、パレスチナ、マダガスカル、カンボジアの母子医療にも関わる。現在は東峯婦人クリニック(東京都江東区)副院長。2006年、生から死までホリスティック(=全体的)に関わりたいと、主にグリーフケアの場として東峯ヒューマナイズドケアセンター・ラウンジクリニックを開設。より優しい「生まれる」「生きる」を目指し、国・地域・医療の枠を超えた”行動派産科医”として活動している。(書籍刊行時)

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